その想いは――憑くモノか、継ぐモノか。
概要
死者が遺した〝想い〟が現実に干渉する現象――《
理屈はなく、形を持たぬまま、無作為に。その想いは生者の中で、憑き継がれている。
都市の片隅で起きる異常と、それに巻き込まれた人々の〝想い〟が交錯していく。
静謐な筆致で紡ぐ、現代伝奇×幻想×ホラーの物語。
第一巻 書誌情報
タイトル『憑継ノ遺 -つきつぐのゆい-』
初頒布2025.11.23(日) 文学フリマ東京41
判型B6/本文138P
価格800円 (イベント頒布価格)
発行結槻碧音/YRiSS
世界観・用語
舞台は、現代日本の都市の片隅。《遺識》と呼ばれる超常現象が日常の隙間にひそやかに存在している。
だがそれは、政府の特異事案対策課――通称《モガリ》によって徹底的に秘匿され、大多数の人々は気づかぬまま日常を謳歌している。
身近な人の死をきっかけに遺された想い=遺識と相対した者は、やがて〝遺識憑き〟と呼ばれる存在となっていく。
- 遺識いし
-
人が死に際に抱いた強い感情――無念、未練、抑えられぬ欲望などが死をきっかけに顕現し、人々に襲いかかる超常現象。
物理現象として直接的に人を死に追いやる場合もあれば、生者の言論や思考を歪め異常行動を取らせる現象など、顕現の種類は千差万別である。
人の肉体をコップ・精神を中に満たした水として、死亡という衝撃によって溢れてコップの外に飛び出た水滴が水流や水弾として周囲の人を襲うようなもの。
なぜ水が人を襲うのか――推定ではあるが、水は戻りたいのだろう。穏やかに収まっていたコップという名の器に。その器が壊れて(死んで)いることに気付かぬまま。 - 遺識憑きいしつき
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遺識に遭遇し、それに憑かれた者。憑かれる対象は人に限らず、建物などにも及ぶ。
自己の感情に加え、遺識である故人の感情が強制的に結びついた状態であり、発狂や自我崩壊のリスクを常に抱えている。
その代償として、憑いた遺識を根源とする異能を得る。それを代償に、遺識憑きとなった存在は憑いた遺識を根源とする異能を持つ。遺識を局地的に再現する力とも言える。 - モガリ
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正式名称・警察庁警備局 特異事案対策課。遺識をめぐる事案に対処する国家規模の秘密部隊。
その実態を知る者は、ごく僅かしかいない。
サークル
凍てついた静寂の中で、想いは物語となる。
YRiSSは結槻碧音による一次創作小説を中心に活動する個人サークル。
叙情的な語り口を基調に、ほのかなホラーやSF、怪異・幻想の要素を取り入れた作品を制作しています。